ホーム > トイプードルの出産についてトイプードル(特にティーカッププードル)の出産前後について
この章では、トイプードルを中心としたワンちゃんの出産前後のプロセスをご紹介します。
1.レントゲン検査
出産予定日の3〜4日前にレントゲン撮影を行ってください。(交配日から起算)
このレントゲンにより、@子供の頭数、A子供の大きさ、などが判かります。この時点で親犬の骨盤の穴より子供の頭が大きい場合は、帝王切開での出産となりますので、レントゲンを見ながら獣医に出産に関する適切な意見を聞いてください。
なお、骨盤は出産時に広がり、正常時の1.2倍程度になりますので、レントゲンでぎりぎりでも正常分娩は可能です。
なお、最近のデジタル・レントゲンでは、理由はよくわかりませんが、骨盤の穴と胎児の大きさの微妙なサイズ比較の判定が難しく、当方の犬舎では明らかにレントゲンでは正常分娩ができないサイズの子供と判断して帝王切開を何回かしましたが、出てきた子供は写真イメージより小さくて正常分娩可能なサイズの子が多く見受けられます。あくまでも当方の私見ですが、デジタル・レントゲンでの正常分娩か帝王切開かの判定は難しいです。(アナログ・レントゲンではなかった現象です)
2.出産の兆候
(A)体温の変化
交配日から逆算して出産予定日の1週間前から体温計で体温測定をしてください。常温の場合は38.5℃前後ですが、出産直前数日間は段々体温が下がっていき、数日間は37℃台をキープします。そして、出産直前には36℃台に入ります。それから急激に体温が上昇して常温なり、数時間以内に出産します。
体温測定には、肛門に直接体温計を挿入して測定する方法と、後足のふくろはぎに体温計を当てて、人間が脇で体温測定すると同じ方法があります。肛門測定が脇測定より若干高く体温が測定されます。なお、検温は体温が常温状態の場合は一日一回、37℃台に入ってからは朝夜二回の検温をお願いします。
(B)巣作り行動
そのほか、出産数日前〜数時間前にマエカキ行動(穴掘り行動)を始めます。60日経過してもマエカキ行動をしない場合は、まだ出産準備に入っていない子です。ただ、これも個体差があり、出産直前に巣作り行動を行う子もいます。
(c)下痢、嘔吐
出産直前数時間前になりますと、食事拒否をして餌皿を隠そうとします。
また、本能により胃の中を空っぽにするため、下痢になります。直前まで食事をしている子の場合は、直前に食べた内容物を嘔吐します。
(D)出産直前の判定方法
出産直前かを判定する方法は、ケージに犬を入れて新聞紙などを引いてやりますと、陣痛が始まりますと新聞紙を口でべリべりに破きはじめ、ウロウロしながら新聞紙を破り続けます。このような状態が続きますと、数時間以内に出産いたします。
(E)出産のプロセス
出産直前になりますと、胎児が下に下がってきて、お腹のふくらみが下におり、お腹の中の胎児は運動をやめて出産準備に入ります。
@前述の記載のとおり、体温が36℃台になる。
A下痢を起こす。食事を食べなくなる。
Bご主人に異常にあまえ、不安そうな顔で見てきます。
Cワンちゃん全体に緊張感が出てくる。
D振るえが始まる。
E呼吸が荒くなり力み始める。尻尾が上がったり下がったりします。(陣痛の始まり)
F陣痛が何回かきて出産を迎える。
G最初に透明に近い液体の入った袋がでます。(これは仔犬のおしっこ袋)
Hそれから黒い物体が出てきますがこれが胎児です。
以上が出産までの順序です。
3.出産時間
1匹出産しますと、2匹目は30分〜2時間程度かかります。場合によっては4時間以上かかります。よって、4匹いますと半日仕事になります。
ただ、子供が生まれる間の時間が長くなりますと、子供の負担が大きくなり(心音が若干弱くなる)、母親も疲れて陣痛が微弱になります。半日以上次の出産がない場合は、獣医に行く必要があります。
また、緑色の液が子供がお腹の中にいる段階で出てきた場合は、破水の可能性があり獣医に相談したほうがよいと思います。行きつけの獣医には、事前に出産のことを連絡して対処しただく可能性を連絡する必要があります。
2匹程度出産しますと、母親の体力が落ちますので、犬用ミルクを45℃のお湯で4倍希釈し、蜂蜜などの糖分を少々入れて、母親に与えてください。ただし、次の陣痛が始まりましたら、一時的にミルクをケージの外に出してください。
4.出産と出産準備
○糸(レース糸のような芯のある固めの糸がベター)
○タオルとトイレシート(胎児を拭く用)、キッチンぺーバー
○ガーゼ(逆子などで胎児が出ずらくて途中で止まった場合、胎児を引っ張り出すための物)
○出産用サークル(60×90程度)
○はさみ(へそのうを切る用)
○犬用のミルク(粉タイプ)、哺乳瓶、シリンジ又はスポイト
○ペット・ヒーター(出産直後の子犬は変温ですので39℃程度に体温を上げる必要あり)









